メッセージ(研究科長)
みなさん、ご入学おめでとうございます。 私は4月から教育学研究科長となりました木村昌彦です。本来ならば、皆さんと対面してお祝いと歓迎を述べたいのですが、現状では困難なのでHPからお祝いいたします。
皆さんは新たな環境での学びに胸躍らせていたと思います。しかしながら、このようなキャンパスにも立ち入ることのできない状況下で不安を募らせていることでしょう。新学期のスタートも連休明けとなり、また遠隔授業を中心に実施することになりました。我々教職員も前例のない事態に対して最大の準備を行っています。皆さんへの学びの質を保証するために全力を尽くしています。
このような状況下、日本そして世界が様々な事の価値観、学び方の変換が行われていくことになるかもしれません。我々教員そして将来の教師を目指す皆さんには時代に即応した学びを追究しなくてはなりません。大学院、教育、社会を取り巻く状況は困難が多くありますが、防御一辺倒では最後には土俵際に追い込まれて寄り切られてしまいます。このような時に必要なのは攻める気持ちと判断行動を持った「攻めの防御」だと思っております。
宮本武蔵の『五輪書』にあるように相手と対峙するには「観見の目付」が肝要です。時代を読み、相手を読むことが重要です。最悪の状況でも必要な物を取りにいく、大事な物を守る事が必要です。
皆さんは将来の教師を夢見て熱いビジョンを持って入学してきたと思います。今、私たちには大きな偉大なミッションが人類から与えられました。皆さんの夢へ繋げるためにも教師を目指す熱いパッションを忘れず、今できるアクションを起こしてください。そんな皆さんを我々教職員は全力でサポートしていきます。一緒にこの大きな大きなミッションをやりとげましょう。
最後になりますが、今だから「ありがとう」の意味を再度、皆で考えましょう。
「ありがとう」には三つの意味があると言われています。
1: 人に対する感謝の言葉
2:「難」が「有る」全ての試練や苦しみは自分に科された課題、他のせいにしない。それを克服した自分に感謝
3:「有ることが難しい」今、この瞬間も普段の生活も全てが奇跡である。
みんなで力を結集して新たな学び、力を獲得しましょう。
あらためて、みなさんのご入学を心よりお祝いし、歓迎いたします。がんばりましょう!
卯月吉日
教育学研究科長
木村 昌彦